100人の村・ひみ

もし、氷見が100人の小さな村だったら…と言うことで。


はじめに

世界がもし100人の村だったら …をパロって、このページを作ってしまいました。
ほんのちょっと単位を変えてみれば、氷見の色んな事が分かる様な気がしたからです。 でも、原作の様な何かのメッセージを伝える気は全ったく有りません。

■ネタは 氷見市統計資料 (但し、平成22年12月版)から頂きました。 内容は丁寧だったのですが、私にとっては分かり難くかったので、大雑把に表現し直してみました。 そして、フィクションを付け足してしまったので、これからの話は全ったくデタラメに変わりました。 従って、特に学生さんや真面目な方は、このページを信用しないで下さいね。


土地・自然

■「この海老坂を、登ったら、右にいき、木があります。 木を曲がり、進んだら、みんなが待ってるひみの村」 ここは「100人の村・ひみ」です。
日本のど真ん中に、 東西の長さ600メートル、 南北の長さ724メートル、 周囲の長さ3キロメートル、 面積435,000平方メートル (44ヘクタール)の村があります。 つまり、約44町歩(435反)の小さな村です。

■そこに、たった100人の村人 しか住んでいないので、人口密度 はかなりゆったりしています。 ともあれ、4反強で1人しか住んでいないのですから。 でも、その中の「くぼ垣内」や 「ひみ垣内」では、 1反当たり1〜2人と、やや窮屈らしいのです。
この「100人の村・ひみ」は、 宅地面積は全面積の5% しか無く、あとは山林、田・畑などで占められているのです。 また、海岸の長さは南北に644メートル もあったので、緑と海に恵まれた村として知られています。

ワンド

■気温は極値で、最高は35.7℃、最低はマイナス4.3℃です。
最深積雪は38センチメートルでした。 しかし、ここ10年を振り返ってみると、最高は37.4℃、最低はマイナス10.0℃となっていました。 最深積雪も99センチメートルの時もあったのです。 よその村に比べ、そんなもんかなあと村長さんは思っていました。 しかし、他所へ出稼ぎに行っている村人の話では、例えば「たかおか村」や「とやま村」に比べ、 積雪はずっと少ないと言っています。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 自然


村長さん

■ここは「100人の村・ひみ」です。
この村には「村長さん」がいます。 彼は村人85人の中から、投票で選ばれたのです。 そして、村には役場も有ります。数年前までは、職員は2人もいたのですが、 現在は、1人に減りました。 役場や公園など村の共有地は3反ぐらいですが、 職員は、村人の助けを借りて管理しているのです。

■この村の歳入は年間、4千200万円です。 でも、村人からの税金は1千万円だけなので、 残りは県や国からの助けを借りて、 また、村人からの借金により賄なっているのです。

村長

■じゃあ、隣の村と仲良くして合併したら?と言う意見もありましたが、 村長さんや村人は、もう少し頑張ってみよう!と思っているのでした。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 行政・選挙、財政


村の人々

■ここは「100人の村・ひみ」です。
村には32〜33世帯の家族が有り、 1家族当たり3人ちょっとが平和に 暮らしています。そして、 男性は48人、 女性は52人 が住んでいます。女性は男性よりやや多いのですが、よその村でも良く似ているらしいとの話です。

■ここには、幼稚園児が1人と 保育園児が2人います。 小学生は5人、 中学生は3人 、 高校生は2人です。
村長さんは、この先も村の人口は減って行くだろうと心配しています。何故なら、 毎年1回の葬式に対し、 子供のおめでたは2年に1回 しか聞いていないからです。 取り敢えず、成人式では毎年1人が やっと出席していますが、今後はどうなる事やら分からないと。
また、身体の不自由な方も 5人はいますが、 お互いが助け合い、平和に暮らしています。

子供

■村長さんの心配ごとは、耐えません。二人が結ばれる 結婚式は、3年に1回 だと言うのに、 10年毎に二人の別れ話 を受けなければならないのだ。
そんな村にでも、よその村から毎年、 誰か一人がやってきます。 でも、どうした訳か年間 1〜2人 が、よその村へ出ていってしまうのでした。

■この村では、村民100人の内、 60歳以上のお年寄りが40人、 65歳以上だと30人 も暮らしています。いや、60歳代は鼻垂れ小僧なら、 70歳以上をお年寄りとしよう。そう見ても、 23人もいらっしゃるのです。
また、お年寄りの中には、自力では生活ができないので、 家族の支援や施設での介護が必要な人が、 5人もいます。 村長さんは、これらの事をとても気にしています。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 人口、教育・文化、保健衛生・環境、社会福祉


農家さん

■ここは「100人の村・ひみ」です。
村長さんが5年前に調べたところ、 農家が7〜8戸あったと覚えています。 その内、米や野菜を販売が出来る程の規模では無いので、自分の家族や親戚に配っている、 農家が2〜3戸だった筈でした。 また、農業だけで暮らしている 農家は1戸だけだったと思っています。 殆んどの農家は、他の仕事か、よその村へ働きに出ています。
村長さんは5年毎に調べていますが、調べる毎に農家が5年間で1戸づつ数が減っているので、 今年(平成22年)は、もう調べなくても分かる、と居直っています。

■この村では、 田が67反、 畑が21反 ある筈なのに、実際に経営が成り立っている 面積は39反です。 その内、田圃が36反、 畑が2〜3反です。
村長さんは、 利用されずに放置されている田畑を見ると、残念でたまりません。 そして、農家は減る一方です。 この村では、 お米が20トン (平成21年)の収穫がありました。 でも、これ以上でもこれ以下でも作ってはいけないそうです。

カボチャ

■では、どうしたら良いのでしょうか?
ある人は、農地の集約化を進め、機械化すべきだと言っています。 でも、大規模化すると農家の世帯がますます減って来るでしょう。 そして、山間地では大型機械は不向きです。 また、ある人は何か他の作物を作ったら?と言っています。 農協さんの勧めで、営農組合さんは「ハトムギ栽培」を試しにやってみました。 農業は一次産業だけど、二次産業の加工・三次産業の販売もやれば良いのでは?と。 村長さんは、この考えを農業の「六次産業化」と言っていました。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 農林水産業


漁師さん

■ここは「100人の村・ひみ」です。
この村には漁師が1人います。 彼は舟を1槽持っていて、 刺し網や 定置網を 利用して魚を獲って、暮らしています。 時には、貝や藻を採集 しています。

■彼の年間の漁獲量は 31トンです。
(ブリ類が22%、イワシ類が18%、イカ類が12%、アジ類が10%)
これを氷見漁協から、 よその村へ運んで彼の収入となっているのです。
ちなみに、昨年(平成21年度)の 漁獲は26トン でした。
ブリ類の漁獲が回復しそうなので、漁師さんはホッとしています。 1日に2本以上獲れると、彼はとても喜んでいました。

漁港

■彼の年収は752万円です。
ここから必要経費を支払い、残りで家族を支えています。でも、 もう60歳を超えました。 まだ若いもんには負けないつもりですが、先々のことを思うと心配です。 ブランドを守ったり、漁法を伝えるには、これからは若いもんにもっと加わって欲しい と思っています。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 農林水産業)、 氷見漁協


まち・旅館

■ここは「100人の村・ひみ」です。
ここには郊外にある商店が1軒、それと村の中心部にある 小さな店舗が1軒あります。 従業員は併せて6〜7人です。 でも小さな店舗は、早い時間にシャッターを閉めることが多くなってしまいました。

■また、加工場が1箇所ありますが、 そこで8〜9人が働いています。 そこでは、食料品・繊維・プラスチック・金属などを加工していますが、 仕事は以前に比べ、減ったように感じています。

商店

■ここには旅館が1軒あり、 1日、6〜7人が宿泊できます。 年間190人が 観光やイベントで、この村を訪れるのですが、まだまだ余裕があります。 最近、海岸近くに新たな温泉が出たので、村長さんはこれからを期待しています。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 商工業・観光


公共交通など

■ここは「100人の村・ひみ」です。
ここにはJRの駅があって、隣の「たかおか村」とつながっています。 ここから、他所へ行くために 年間520〜530人が列車に乗り込みます。 通学や働きに行くためでしょうか、 半数近くが定期券を使用しています。
もちろん乗合バスも通っていて、 延べ1,000人以上(年間)が 利用しています。

列車

■しかし、よその村と比べ、公共交通が発達していないので、 自力で通勤や運搬をしなければなりません。だから、100人の村には 80台を超える自動車があるのです。

■不便なのは、公共交通だけではありません。 テレビの電波が届き難いのです。だから、村では 20戸の家がケーブルテレビで 補っているのです。 でも、ケーブル配線はインターネット時代には返って好都合になってきました。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 運輸・通信


上下水道

■ここは「100人の村・ひみ」です。
村人は一人1日当たり、 300〜400リットルの水を使っています。 ここでの上水道の人口普及率は、 90パーセント弱です。 実は、この村には水源地は少なく、殆んどが隣の村からの融通です。

■よその村に比べ上水道料金は割高だといわれ、 少し値下げすることにしました。 でも、全体の事を考えると下水道の料金を値上げしなくてはなりませんでした。

■各戸のトイレ水洗化率は 80パーセントです。 村の中央部では、ほぼ100パーセントなのですが、 村の周辺までは行き届かなかったからです。
村には浄化センターがありますが、 1日当たり25トンの汚水を処理 しています。村人はトイレ・風呂・洗濯など一人1日当たり、 200〜300リットルの水を 下水道に流しているのです。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 上下水道・電気


医療・健康

■ここは「100人の村・ひみ」です。
郊外には大きな病院があり、 お医者さんはよその村から来ています。 村人が先生の小さな医院もあります。

検診

■郊外の病院と村の医院とでは病気の程度に応じ、その役割が少し違います。 また、健康だと思っている村人でも、重い病気が潜んでいるかも知れません。 従って早い時期に分かるように、村長さんは村人に定期的な検診を勧めています。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 保健衛生・環境


治安

■ここは「100人の村・ひみ」です。
村には、お巡りさんがいます。お蔭さまで、 犯罪は2〜3年に1件、 交通事故は3年に1件、 少年の補導は10年に1人 ぐらいなので、都会に比べ割と平和なのです。

■村には、消防団員が1〜2名います。 火災は70〜80年に1件だけなのですが、 救急車が出動するのは年に2〜3件もあり、 団員は何時も緊張してしまいます。

救急

■よく「ひみ」の村人は「言葉は汚い!」とか「荒っぽい!」とか、よその村人から言われますが、 本当は、心優しい人達なのです。 世界一幸福な国「ブータン王国」の村人に、並び称される村なのです。

※参考資料(PDFファイル)
氷見市の統計資料( 警察・消防


100人の村は楽園だった。

ある日、大変なお金持ちが、息子を連れて田舎へ行きました。
息子に、世の中の人々が実際にどれほど貧しいのかを見せようと思ったのです。
そしてその父親と息子は、田舎の大変に貧しい農家で数日を過ごしました。
田舎での滞在を終えて帰る道中、父親は息子に「どうだ?」と尋ねました。

「とってもよかったよ、お父さん。」
「どんなに貧しいか、わかったかい?」と父親が聞きました。
「そうだね。よくわかったよ。」と息子は答えました。
「おまえはこの旅で何がわかったんだい?」

息子はこう答えました。

「僕たちの家には犬が1匹しかいないけど、あの農家には4匹いたよ。」
「僕たちの家には、庭の真ん中までのプールがあるけど、 あの人たちのところには、どこまでも続く川があるんだね。」
「僕たちは輸入したランタンを庭に下げているけど、 あの人たちのところには夜、満天の星空があるんだね。」
「僕たちは、小さな地面に住んでるけど、あの人たちの住んでいるところは、見えないぐらい遠くまで広がっているんだね。」
「僕たちには、僕たちに奉仕する召使いがいるけど、あの人たちは、他の人たちに奉仕しているんだね。」
「僕たちは自分たちの食べ物を買うけど、あの人たちは自分たちの食べ物を育てているんだね。」
「僕たちの家の周りには、僕たちを守るための壁があるけど、あの人たちには守ってくれる友だちがいるんだね。」

息子の返事に、父親は言葉を失いました。 そして、息子はこう言いました。

「お父さん、僕たちがどんなに貧しいかを見せてくれてありがとう。」


(この文章は、「古川千勝」さんの著書「100人の村は楽園だった。」から引用しました。)


「氷見市の統計」(平成22年版)

■このページの理解を深めるために、 氷見市統計資料(平成25年版)として、 次の添付ファイルをご覧下さい。

※このページの作成を思い立った時に勝手にリンクしたので、現在はリンク切れになっているかも知れません。 是非、氷見市の公式ページを参照することを、お薦めします。

あとがき

■「100人の村・ひみ」のストーリーは、如何でしたか?
100人に設定した訳は、感覚的に百分率(パーセント)なので分かり易いと思ったからです。 そして、氷見市の人口(53,000人のデータ)を100人に勘算する場合、 出来るだけ有効数値を表現した方が良かったかも知れません。 しかし、その結果、例えば2.63人と出ても、現実的な表現は2〜3人でしょうね。 また、0.521人なんてあり得ませんから、2年で1人などとしてボカしました。
更に、単純に変換すると結果が0.1などとなってしまう、 例えば組織の首長・公共施設・特殊車両などについては、敢えて1としました。

■割合で表現されていたもの、例えば人口密度などは、そのまま使用しました。 気象データなども、ナマの数値です。 面積は縮小できたのですが、長さの縮小では悩みました。 結果としては、面積の縮小に応じた係数を使うことに至ったのです。 例えば面積が半分なら、長さも半分と言う訳には行きませんから。

■どうしても気になる方は、画面を右クリックし「ソースの表示」でHTML言語をご覧下さい。 コメントアウト文でページ管理者の苦肉の策が分かって貰えるかも知れません。


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