ウェブドラマひみ外伝 過去ログ6

FORBIDDEN STAR〜友の為に!決死の覚悟!〜



―――よう、俺の事を知っているか…?…知らないヤツのために一応、簡単な自己紹介ぐらいはしておこうか…。名は『ゲベ』と名付けられた…。

世の中の危険から身を護るための術を教える事で有名な、あのでんぢゃらすなじじいの猫ってとこだ…。じじいと俺は時にふざけ合い、時に殴り合ったり……まぁ、いろいろあって長い付き合いで大事な仲間なんだ。

そんなある日、そのじじいが突如姿を消したんだ。…いつも一緒にいるはずなのに、1日どころか一週間以上も家に帰らない。…流石におかしいと思い、俺はじじいを探しに行こうとしたが……信じられない事を聞いてしまった…。……そのじじいが、"消されて"しまったんだ…。






話は、少し前に遡る…。俺がじじいと新しいデッキを試すため、デュエルをしようとした日の事だ…。

「……おじいちゃん…。あれからまだ帰って来ないね……。大分前にまたバカやって皆を怒らせて……それから向こうの方に逃げちゃったけど…」

そう言ったのはヤツの孫こと、洋助だ。いつもバカばっかりやってるあのじじいとは違い、凄く真面目で常識のあるヤツだ。彼の発言を聞いて俺は、「ああ、またか…」と思うのだった。

何故なら、そんな事は当たり前の様な日常だから、俺もすっかり慣れている。俺が一体どれぐらいあのじじいと一緒にいると思ってるんだ?

ただ、それから1週間も帰らないのは違う……。その真相を探るために俺は――――

「おう、ありがとうな…。…じゃあ、ちょっと探しに行って来るぜ……。」

そう言って俺は洋助の指した方角へと歩みを進めた。……だが、これが悲劇の始まりになるとは、この時俺は思っていなかっただろう……






「――――な…!?」

洋助に指された方角へと歩いていくと、途中で俺は信じられない物を目の当たりにした…。…そこは、まるで大規模な戦争でもあったかの様に巨大なクレーターが出来ており、周囲も酷く荒れ果てており、地割れも発生している…。

「一体……何故こんな事になっちまったってんだ…!」

突然こんな光景を見れば誰でも驚く。…ただ、俺に更に焦りをかけたのは―――洋助の言葉だ。

『おじいちゃん?……そういえば、さっきまたバカやって皆を怒らせて……それから向こうの方に逃げちゃったけど…』

じじいはこっちの方角に逃げていったといった…。……だとしたら、もしや… …いや、やめよう…。あのじじいの事なんだ…。こんな事でくたばったりするはずがねぇ……!!

「ふぅん…。…こーんなところに子猫ちゃんがいたんだぁ…♪…珍しいね…。」

焦る俺に突如聞こえる少女の声―――その声のした方角に即座に俺は振り向く……

「……!!!お、お前は……!!!」

一見、可憐な少女の姿をしている目の前の存在を、俺は知っていた―――

―――『冥魔王メイオルティス』。かつて、『闇のゲーム』と呼ばれるシールドやクリーチャーを実体化させ、その攻撃を実体の物として受けると言う……殺し合いに近いゲームを生み出し、本来楽しむはずのデュエルという世界を黒く、醜く変えてしまった存在だ…。

勇敢な正義のデュエリスト達の活躍によって敗れ、その計画は崩れ去った―――はずだった…。…あの時は、彼女の『単なるお遊び』にしか過ぎなかったのだ…。故に、全く本気でデュエルをしていなかったと言う事。

そして、その去り際に彼女が残したメッセージ――――

―――『"これ"が『真の姿』を見せた時、君達はもう終わり……。…その時を楽しみに待っているといいよ♪』

彼女は恐ろしい気を放つ1枚のカードを手に、そう言い残して去っていった…。……そんな彼女が、再び姿を現したという事は…… …そして、目の前の惨劇―――俺の脳細胞がトップギアになったかの様に、答えは繋がった―――。

「…お前か……。…こんなに派手にやりやがったのは……」

「…うふふっ♪……それなら、どうするって言うのかな…?…かな?」

無邪気な少女の様ではあるが、残酷で黒さを醸し出す笑顔で彼女は答える。

「…じじいのヤツを知らねぇか……?」

「…じじい?―――あぁ、あのバカばっかりやってる老いぼれかぁ…。…それならさっき―――"消しちゃった"よ…。…国王気取りの没落大王を消す、ちょっと前に……ね♪」

「な―――――― !  !  !  ! 」

俺の耳へと衝撃の事実が入った瞬間であった…。…俺の目の前にいる冥魔王が、俺の……俺の大事なじじいを『消しやがった』ってんだ……。

「…テメェ……。冗談なら今すぐ訂正しやがれ……。…俺は冗談がわからねぇヤツなんだよ……!!」

怒りに震えつつも目の前の冥魔王を睨みつける…。…俺だって最初は信じたかったさ…。…あのじじいがどれだけタフで、Gの如くしぶとくて、簡単に死んだりしねぇなんて事は俺も百も承知だった…。……そのはずなのに…

「2秒くらい忘れないとはつい言っちゃったけど、やっぱり忘れられないなぁ…♪…特に最期なんか面白かったぁ…♪…私に敵うはずが無いのに、そんな希望を抱いて必死に立ち向かって……それを虫ケラの様に捻り潰した時は…か・い・か・ん…♪だったねぇ…!あはははははっ!!…最期に孫の顔でも走馬燈で思い浮かべたんだろうねぇ……。…彼の孫にこの事を聞かせてあげたら……どうなっちゃうだろう……ねぇ…♪」


「―――――!!!……れ……。…まれ……。だまれダマレだまれ――――――黙れえええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!!!!!!!」


彼女の発言を聞いた俺の中から何かが切れた…。…じじい―――俺に居場所と楽しかった時間を与えてくれた最高のヤツ……。……それを、それを……コイツはッッッ!!!!


「―――ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!」


ザザッ…ザリザ……!!!――――ズギュギュワワァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!


完全に"キレちまった"俺は戦闘形態と化し、助走をつけて目の前の冥魔王に向かって勢いよく拳を振り下ろす…。……これをまともに受ければあのデカブツの最強の野郎でも一溜まりも無い。……なのに…



パシッ……!!!カッ―――――――ビュオオォォォォォォォォォォォォォォゥ!!!!!!

「―――へぇ…。…子猫ちゃんの割には強いんだねぇ…。……少しばっかり驚いちゃった…♪」

「な―――――!?」

目の前の冥魔王は、そんな俺の拳を片手でいとも簡単に受け止めていた…。……この時、俺は本能で感じちまった…。……"格の違い"ってモンを…。『絶対にコイツには敵わねぇ』という事実を、彼女の発する気が俺の脳へと直接叩き込んだかの様に……

そう感じさせる程、彼女の存在は圧倒的であった……。

「――――ッッ!!!」 



ザザァァァァァァァァァァッッッッッ――――!!!!

俺は一旦距離を取り、再び構え直す。…正直、勝てる相手じゃねぇってのはよくわかってる…。…だが、俺にとって命の次に大事なじじいを消されたとあっては……俺に"逃げる"と言う選択肢は無かった…。

「……。…。―――絶対ェ許さねぇ……。冥魔王……。じじいの仇として――――――テメェを殺す!!!!」

「…ふふっ♪…あまり強い言葉を遣わないでね……♪―――― 弱 く 見 え る よ … … ♪

「―――――おおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

そんな冥魔王の挑発が俺の心の火へと油を注いだ…。冥魔王に向かって再び走り、瞬間移動で背後を取ってそのまま回し蹴りを叩き込む……!!!

ジャキィィィィ――――ィィィィィンッ!!!!!!

「…ふふっ♪…弱く見えるのは本当だったみたいだね……。…所詮、猫は猫でしか無いんだよっ!!」

背の黒き翼で俺の全力の蹴りをいとも簡単に受け止め、翼から黒き羽根がゼロ距離で俺の元へと飛んで来る……!!!



―――ヒュンヒュヒュヒュヒュヒュンー―――――ザザザザザシュシュゥゥゥッ!!!!

「…!!がっ……!!!ぐあああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

俺の全身をヤツの黒翼の羽根が満遍なく突き刺していく…。刺さった羽根から闇の力が俺の体内を侵食し、俺の力を徐々に削いでいく…。…そのまま後ろへと倒れ、完全に隙を見せてしまう……。―――ッ…!!殺られるッ……!!

「……。つまんないなぁ…。……こうしてただ殺すってのも、何か面白味に欠けるんだよねぇ…♪」

だが、俺を見下ろす冥魔王は明らかに隙だらけの俺にトドメを刺さなかった…。

「……どういう……つもりだ……っ…!!」

「…私は面白いゲームは好きだけど、つまんないゲームは嫌いなんだぁ…♪……そこで、君にチャンスをあげるよ…。……私とデュエルして、勝てたら逃がしてあげよっかな…♪……勿論、これは闇のゲームだよ…♪…負けた方がどうなるか……君もわかるよねぇ…?」

「……なん…だと……!?」

それを聞いて俺は何とか立ち上がって冥魔王を睨む…。……力じゃ全然敵わねぇが、もしデュエルならコイツを倒せる可能性が少しでもあるかもしれねぇ……!!……そう思った俺は、彼女の闇のゲームを受ける事にした…。

「……いいぜ…。そのゲームを受ける……!!」

そして俺はじじいに改めて披露するはずだったデッキを取り出す…。……じじい…。…お前の仇は必ず討つ…!!…お前に見せたかったこのデッキで……!!!




BGM♪

「さぁ、始めようか……♪―――FORBIDDEN STAR、セットオン!!!」

―――カァン!カァン!カァン!カァンッ!!!

冥魔王の置いた巨大なカードへと山から封印が四隅へと付けられていく…。これはドキンダムXと同系統の禁断のカードなのだが、俺もあんなカードは見た事が無い…。

そして、それと同時に彼女の上へと浮かぶ巨大な禁断の星―――見るだけでそのヤバさは全身に伝わって来た……。

しかも、そのテキストは全て意味不明な文字で記されており、効果も全く分かりはしねぇ…。一体、どんな力を秘めてやがるんだ……。

「…ならば、俺も……!!禁断〜封印されしX〜を場に出し、封印!!」

俺も負けじとドキンダムXのカードを場に出し、封印を6枚つけて置く。…ヤツの使う禁断がどんな物かは知らねぇが、絶対にコイツを倒すんだ…!!ビビッてなんかられるか……。

「「シールド、展開!!!」」

そして互いにシールドを並べ、5枚の手札を準備する。

「ゲーム開始前に、超次元ゾーンの確認だ…。…俺の使う超次元はこの8枚だ…。」

バトライ閣×2、ハートバーン、ガイオウバーン、ガイハート、プロギガハート、レッドゥル、XX幕府の8枚だ…。

この超次元を見るからに、"あのカード"が入っている事は皆もわかるはずだ…。…ただ、俺の型はちと複雑でな…。流行りの型とは一味違う。

「…いいよ、確認終了だよ。ふふっ…♪私は超次元を使わないよ……♪」

「ああ、わかった…。……んじゃあ、始めるとするぜ……!!」

「お先にどうぞ…。…ちょっとはハンデがあった方が面白くなるしねぇ…♪」

冥魔王は自分から進んで後攻になると言うのだ…。…明らかに俺の事を舐めてやがるが、これに乗らない手は無い…。

「後悔するなよ…。…ヴィルヘルムをタップインして終了だ…。」ゲベ:山23、手札4、マナ:ヴィル

「私のターン、ドロ―…。…キザムをタップインし、ターン終了…。」メイオルティス:山25、手札5、マナ:キザム

「…俺のターン、ドロ―!モルト爆を置いて…爆砕面 ジョニーウォーカーを召喚!…効果で自壊して1ブースト!ターン終了だ…。」ゲベ:山21、手札3、マナ:ヴィル、モルト爆、モーツァルト

「私のターン、ドロ―…。メテオチャージャーを置いて…2マナで終断α ドルーターを召喚!その能力で私の場にフィールドがある事で、手札からドルハカバを捨て、カードを2枚ドロー!ターン終了だよ…。」メイオルティス:山22、手札5、場:ドルーター P1000、マナ:キザム、メテオチャージャー

俺の見た事も無いクリーチャーが召喚される…。…どうやら、効果は場に"フィールド"があれば勇愛の天秤とほぼ同じ効果を発揮出来るという物だ…。

彼女の場にD2フィールドなど無いではないかと思うかもしれないが、ドルーターの効果の発動条件は"D2フィールド"では無く、"フィールド"だ。彼女の場に封印が4つつけて置いてあるFORBIDDEN STARは『最終禁断"フィールド"』と呼ばれる新たな種類のカード…。つまり、それが場にある事によって効果を発揮出来るというわけなのだ…。

「…っ!俺の知らねぇカードだ……!…俺のターン、ドロ―!…ボーラスをタップインし、3マナで呪文、フェアリー・火の粉祭り!…その効果でトップ2枚を見て……バトクロスをマナに。もう1枚を下に…。んで、こうして置かれたのが火のカードなら、この呪文は手札に戻るぜ…。ターン終了だ。」ゲベ:山19、手札3(1枚は火の粉)、マナ:ヴィル、モルト爆、モーツァルト、ボーラス、バトクロス

「私のターン、ドロー…。……ドルブロを置いて、3マナで呪文、リロード・チャージャー!…手札からデッドゾーンを墓地に捨て、カードを1枚ドロー。…チャージャーでマナへ置いて終了だよ。」メイオルティス:山20、手札5、場:ドルーター P1000、マナ:キザム、メテオチャージャー、ドルブロ、リロチャ

BGM♪

「俺のターン…!!ドロー!……例えどんなカードだろうと、使われる前に倒しさえすれば問題ねぇ!…モルト刃を置いて…見せてやるぜ…!…5マナで呪文、爆流忍法 不死鳥の術!!コイツは場のカードを2枚選んで墓地に置き、その中から進化ではない火のクリーチャーを場に出せる!…俺の場の禁断の封印2枚を墓地へ…!!(封印6→4。2枚目の火の粉祭りと2枚目のモルト刃が墓地へと落ちて)……よし!出てこい!王・龍覇 グレンモルト「刃」!!火のコマンドが出たので更に封印を墓地に置き…(封印4→3。2枚目のジョニーが落ちる)その力でコスト5以下のドラグハート、爆熱天守 バトライ閣を場に!」

「…ふぅん…。4ターン目にもう閣を立てるなんて、ちょっとは楽しめそうだねぇ…♪」

「……このまま押し切る…!!モルト刃でシールドを攻撃時、バトライ閣の効果でデッキトップを確認!それがドラゴンかヒューマノイドなら場に出せる……!!…来たか…!!今めくった超戦龍覇 モルトNEXTをそのまま場に!!マナ武装:5、発動!俺のマナに火のマナが5枚以上ある事で、超次元ゾーンから火のコスト5以下のドラグハート、闘将銀河城 ハートバーンを場に!!これで俺のドラゴンは、全てスピード・アタッカーを得る!!まずはW・ブレイクだ!!」

攻撃にかかったモルト刃が冥魔王のシールドを叩き割り、その斬撃を浴びせにかかる。…よし…!!モルネクのドラゴンマナ武装の条件も達成している…。後は殴り切るだけだ…!!

「……。1枚目、そのまま手札に…。…2枚目、S・トリガー……禁断V キザム!!コスト5以上の火か闇のコマンドを召喚した事により、FORBIDDEN STARの左腕の封印を解放!!(封印4→3。2枚目のドルーターが墓地へと落ちる)…このターン、私のクリーチャー1体にスレイヤーを与えるよ…。…キザムにスレイヤーを付加し、そのままキザムの効果!モルトNEXTのパワーを-2000し、そのままキザムとバトル!!」メイオルティス:シールド5→3

左腕の封印を解かれた禁断の星が僅かながら蠢き始める…。そして左腕から無数の赤と黒の刃がキザムへと降り注ぎ、全身に装備されていく…。

―――ジャキンジャキンジャキンジャキンッ!!!――――ザッ……―――ズシャァァァァァァァァァァッ!!!!

禁断の星から生成された大量の刃を装着したキザムとモルトNEXTがぶつかり合い、バトルではモルトNEXTの勝利でキザムは破壊されるが……スレイヤーの能力で強制的に相打ちとなり、モルトNEXTもその凶刃に刻まれ、爆発する…。

だが、本当の地獄はここからだ…。…キザムが爆発した後、残った禁断の星の刃が一斉に俺の元へと降り注ぎ、全身を突き刺していく……!!

「――――!!!!!がああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!……ぐ…ぁぁぁあああああああ……!!!!」

ザザザザザシュゥッ!!!……プシュ―――ブシャァァァァァッ!!!!

その痛みは、これまでの闇のデュエルの物とは比にならない。それに加え、先程彼女の黒き羽根の突き刺さった個所の傷口を更に抉り、地面に勢いよく鮮血が飛び散っていく……

「あはははははっ!!……これはあの老いぼれも味わった苦痛…♪……まるでハリネズミみたいで面白かったなぁ……♪うふっ…!うふふふふふふっ……!!あはははははははははっ!!!」

「……っ…!…く…クソッタレ……がぁっ……!!…ぶはぁっ!!」

俺は吐血しつつも冥魔王を睨み続ける。…この痛みに耐えなければ……じじいの仇を討つ事なんざ出来はしねぇ…。……なんの…これしき…!!アイツが味わったモンに比べれば……!!

「……ターン、終了だっ……!!」ゲベ:山17、手札2(1枚は火の粉)、場:モルト刃 P9000、バトライ閣、ハートバーン マナ:ヴィル、モルト爆、モーツァルト、ボーラス、バトクロス、モルト刃



BGM♪

「…そしてこの瞬間、君がコストを支払わずにクリーチャーを出した事で、侵略ZERO、発動!!……ZEROの侵略 ブラックアウトを場に!!」

「…っ!!……握ってやがったか……!!」

黒き轟音と共に現れるは彼女が一番最初に使ったあの黒きバイク…。…相手プレイヤーのコスト踏み倒しに反応し、そのまま場に出る驚異の能力を持つカードだ…。

「それじゃ、私のターン、ドロ―!…勇愛の天秤を置いて、5マナで絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒートを召喚!…右腕の封印を解放!!(封印3→2。ブラックサイコが墓地に落ちる。)…イーヴィル・ヒートの効果でデッキトップ(レッゾX)を墓地へ…。そして墓地からブラックサイコを回収!まずはブラックアウトでシールドを攻撃する時、侵略発動!!今回収した復讐ブラックサイコを侵略させ、更にS級侵略「不死」、そして「轟速」!!S級不死 デッドゾーンに加え、禁断の轟速 レッドゾーンXを墓地より侵略!!……からのぉ〜♪」

「……っ!?……3重の侵略……!!これ以上に何があるってんだ……!?」

手札からブラックサイコ、墓地からデッドゾーンとレッドゾーンXを二重侵略させ、更にまだ何かあると言うのだ…。……一体何が……


「 ニヤァ…♪ ―――― 革 命 チ ェ ン ジ ♪ 」


「な―――――!?」

「……コスト5以上の闇のコマンドが攻撃する時、革命チェンジの条件成立!!Kの反逆 キル・ザ・ボロフ!!!」

「…こ、コマンドから革命チェンジするクリーチャー……だと…!?」

そんなカードは俺も初めて聞いた…。そして、俺はある事に気づいた……。…侵略ZEROを持つブラックアウト、更に侵略したブラックサイコが再び革命チェンジで手札に戻っていく…。……つまり、これはブラックアウトとブラックサイコを再び使い回す事が可能であると言っているのだ…。

「…ふふっ♪まずはブラックサイコの効果を解決…。…手札2枚を墓地へ…!次にデッドゾーンの効果!モルト刃のパワーを-9000して破壊…レッドゾーンXとキル・ザ・ボロフの効果は使わないよ…。……そのままW・ブレイク!!」

「……!!がああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!…がはぁぁぁぁっ!!!」

ブラックサイコの剣が俺の手に食い込むと同時にハンドを刈り取り、追撃でデッドゾーンのホイールが俺の全身を削っていく…。…そして、キル・ザ・ボロフの拳によってシールドを砕かれ、俺の身体は見事に吹き飛ぶ…。

「……ぐ……!!はあぁぁぁっ……!!!」ゲベ:手札2→0。シールド5→3

砕かれたシールドは2枚ともトリガーではないため、手札に加える…。元々、このデッキは攻撃面に特化した物であり、守りはそこまで厚くは無い。…故に、トリガーの枚数も多くはないのだ…。

「まだまだ…♪イーヴィルでシールドを攻撃する時……再びブラックサイコとデッドゾーンを二重侵略!!…今加わった2枚の手札を捨てさせ、そのままT・ブレイク!!

「……!!!ぐおあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」ゲベ:手札2→0、シールド3→0。

再びブラックサイコの侵略で手札を持っていかれ、残った3枚のシールドもデッドゾーンによって全て叩き割られてしまう…。…1枚目、2枚目…… …頼む…!!…トリガー……来てくれよ…!!

そんな俺の祈りは届いたのか、最後の1枚から見事にトリガーを引き当てる…。

「S・トリガー……ミステリー・キューブ!!山札をシャッフルし、それがクリーチャーであれば場に出し、それ以外ならばマナへ置く…!!」

デッキに1枚しか入れられない非常に強力な殿堂カードをトリガーした…。…上手く行けばこの状況を見事に遂せるかもしれねぇ…!!…そう思いつつも相手にシャッフルを委ねた後、デッキトップをめくる…。

「……!!どうやら、まだ運に見放されてねぇみたいだな……!!俺のめくったカードは、偽りの王 モーツァルト!!!…クリーチャーなのでそのまま場に!!」

「……!(それを見て)…へぇ…。…まさかキューブでそれを引き当てちゃうなんて……ちょっとはやるみたいだねぇ…♪」

「…火のコマンドが出たため、封印を1枚墓地に置き……(封印3→2)モーツァルトの効果!!場に出た時、場のドラゴン以外のクリーチャーを全て破壊だ…!!」

「……っっ!!!」

モーツァルトの凄まじい咆哮が爆発を起こし、冥魔王の場を全て一層した。…彼女もこれには少し怯んだのか、何とかトドメを凌ぎきった…。

「……。いいよ、ターン終了だよ…。…どう来るか、見せて貰おうかな…♪」メイオルティス:手札5(2枚はブラックアウト、レッゾX)、マナ:キザム、メテオチャージャー、ドルブロ、リロチャ、勇愛

「…俺のターン、ドロ―!!……マナチャージは無し…。…そのままモーツァルトでシールドを攻撃する時、バトライ閣の効果でデッキトップを捲る!!―――!!!……ドラゴンの不敗のダイハード・リュウセイ!!(封印2→1)」

「……!!引きだけは、良いみたいだね……。」

運は見事に俺に味方した…。…バトライ閣から見事に回答札を捲り、例えこのターンに決めきれなくとも、ダイハードの能力で耐える事が出来る。…万が一、ダイハードを破壊以外の方法で処理されたとしても、俺の手札にはさっき砕かれたシールドから加わったボルシャック・ドギラゴンが2体いる…。…封印は残り2枚…。いざと言う時はコイツで――― …行ける!!冥魔王を……じじいの仇を倒せる……!!!

「くたばりやがれええええええええええええええぇぇぇぇぇっ!!!!T・ブレイク!!!!」

「く……!!…やっる…ぅ…♪……でも、残念…♪……1枚目、S・トリガー、ボルメテウス・ホワイト・フレア!!残るクリーチャーを全てタップ!!……残りのシールドは全て手札に…。」メイオルティス;シールド3→0。

「……っ!!……仕留め損ねたか…!!…ターン終了…!」ゲベ:山15、手札3(2枚はボルドギ)、場:モーツァルト P17000、ダイハード・リュウセイ P8000、バトライ閣、ハートバーン マナ:ヴィル、モルト爆、モーツァルト、ボーラス、バトクロス、モルト刃

「ふふっ♪……あーあ、また踏み倒しちゃったね…♪……再び侵略ZERO!!ブラックアウトを場に!!…そして、右足の封印を解放!(封印2→1。2体目のドルハカバが墓地に落ちる)

封印、あと残り1枚……。…このターンに、ヤツのあのカードが真の力を発揮する……!!……だが、俺は負けられねぇ……!!じじいのためにも負けられねぇんだ……!!

BGM♪orBGM♪

「私のターン、ドロ―…。…墓地の終断δ ドルハカバの効果!!自分のフィールドが場にあれば、このクリーチャーを墓地から召喚出来る…!マナチャージは無しでそのまま墓地からドルハカバを召喚!!……FORBIDDEN STAR、最後の封印を墓地へ……。(封印1→0。)そして、封印が全て無くなった事によって ―――― 禁 断 爆 発(ビッグバン) ! ! ! ! 


キュイィィィィィィィ……カッ――――  ド  ゴ  オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ! ! ! !


「な―――――――!?」

最後の封印が解かれた瞬間、宙に浮かぶ禁断の星はまるでビッグバンを思わせる様な凄まじい大爆発を起こし、中からその中に封じられた存在――――"全ての禁断を束ねる禁断の主"が姿を現したのだ……。

その圧倒的な殺気と威圧感に、俺は一歩も動けなくなり、言葉を失っていた……。

「……これが、FORBIDDEN STARの真の姿――――終焉の禁断 ドルマゲドンX!!!」


『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!!!!』


ゴオオオオォォォォォォォォォォォォ――――ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥ――――バシュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!―――ドシュッ!!ドシュッ!!―――ドシュゥンッ!!!

姿を現したドルマゲドンXと呼ばれるクリーチャーは目覚めると耳を劈く様な咆哮と共に全身から恐ろしいエネルギーを放出していく…。…そして、そのエネルギーを浴びた俺のクリーチャー達は、まるで生命の色を失ったかの様に次々と灰色になっていったんだ……。

「…こ、これは……封印……!!ドキンダムXと同じ能力……!!」

「そう…。ドルマゲドンXが禁断爆発した時、相手クリーチャー全てに封印を付ける…。……けど、"ドキンダム如き"と一緒にして貰っちゃあ、困るなぁ…♪」

「なんだと……!?」

あの禁断クリーチャーのドキンダムXを"如き"呼ばわりする……。…そのテキストは読めずとも、その恐ろしい程の魔気は全身から伝わって来る…。…それ程にヤベェ能力を持ってるのか……アイツはッ……!!!

「さて、少しは楽しめたけど……君ももう、終わりだね…♪……じゃあね、バイバイ…♪ドルマゲドンXで……ダイレクトアタック!!!」

『……ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァッ!!!!!!!』

咆哮と共にあの途轍もない化けモンが俺の目前に迫る…。あんなヤツの攻撃を喰らえば、どうなっちまうかぐらいは簡単にわかる…。―――"この俺でさえも"な……。

「まだだ……!!!革命0トリガー、発動!!ボルシャック・ドギラゴン2体!!デッキトップをめくり、それが火のクリーチャーであれば、そいつを進化元にし、そのままバトルゾーンに出る…!!……おおおおぉぉぉぉっ!!!」

1枚目はモルトNEXT。そして2枚目はヴィルヘルム…。…見事に条件を達成し、ボルシャック・ドギラゴンを2体出す事に成功した…!!…これで……!!

「まずは火のコマンドが場に出たから……封印を4枚剥がすぜ…!まずはダイハードとモーツァルト!!」

これでダイハードの封印を剥がし、効果を使用すればこのターンを凌ぎ、見事に勝利する事が出来る…。―――だが―――

「な、何……!?……クリーチャーの封印が外れねぇ……!!!」

確かに同じ文明のコマンドを出したはずなのに、モーツァルトとダイハードは灰色に固まったまま……。…その封印を解く事が出来なかったのだ…。

「……あはははっ♪…残念だけど、ドルマゲドンXがクリーチャーにかけた封印は、もう二度と解く事は出来ないよ…♪」

「なんだと…!?―――だが、禁断は表面の状態ではクリーチャーでは無く、禁断の鼓動……!!こっちの封印なら解けるはずだ…!!残り1枚の封印を墓地へ…!!(封印1→0)」

二度と解く事の出来ぬ封印―――確かに、ドキンダムXよりも遥かに恐ろしい能力だ……。…だが、禁断の鼓動の封印は外す事が出来る模様…。それがわかって俺はまだ希望を抱いていられた…。更に―――

「まずはボルドギ1体目の進化元になったモルトNEXTの効果!!超次元ゾーンから2枚目のバトライ閣を場に!!…そして、2体目の進化元となったヴィルヘルムの効果…!!ドルマゲドンXと、マナのリロード・チャージャーを破壊だ!!」

――ドキンダムXはその強力な力のあまり、場を離れればプレイヤーはゲームに敗北する…。…だとしたら、コイツだって破壊されれば……タダじゃ済まねぇはずだ…!!!

ヴィルヘルムの力を借りたボルシャック・ドギラゴンがその炎で迫るドルマゲドンXを焼き尽くす――――――

「……無駄だよ…♪ドルマゲドンXが場を離れる時、自身の禁断コアを2枚犠牲にすることで…(禁断コア4→2)場に留まる事が出来るんだ…♪」
「……なん……だとッ…!?」

―――だが、ダメージを負ったのは腕にあった2つのコアのみであり、ドルマゲドンXは破壊されていなかった…。

コアは全部で4つ…。故に、3回倒さなければ場から退かす事は出来ない…。…何と言う耐久力だ……!!…だが、まだだ!!!

「忘れてねぇだろうな…!!俺の禁断の封印も今、全て無くなった!!…禁断解放……!!!伝説の禁断 ドキンダムX!!……ドキンダムXが禁断解放した時、相手のクリーチャーを全て封印する!!…例え除去耐性を持っていようと……!!封印からは――――」

―――『逃れられるはずがねぇ』。…そう言おうとしていた俺の言葉は途中で止まり、俺の抱いていた全ての希望が絶たれた……。……何故なら、ドキンダムの放つ全てを封印する槍さえも、ドルマゲドンXには効いていなかったのだ……。 =

「……。…うそ……だ……ろ……」

「―――もう、終わりかな…?……ふふっ♪もう一つ言い忘れてたけど、1度解き放たれたドルマゲドンXは、封印する事は出来ないよ…♪…ドキンダムX如きの力じゃあ、ドルマゲドンXは止められない…♪…ふふふっ……!!あははははははははははははははっ!!!!」

「あ……あ……ぁぁ………」

絶望―――俺の顔は完全にそれに染まっており、最早言葉一つすら発する事が出来ない…。…そして、完全に"何も出来なくなって"しまった…。……俺の心が崩れると同時に、身体も場のクリーチャーと同じ様に、色を失って動かなくなってしまったのだから……

―――すまねぇ、じじい……。俺じゃあ、お前の仇を討つことが出来なかった……。

こんな情けなくて、無力なオレを許してくれ……。

……誰でもいい…。冥魔王を―――ドルマゲドンXを――――倒してくれ……。

「今度こそ、本当にお・わ・か・れ…♪……ドルマゲドンXで、ダイレクトアタック!!!!」




 カ  ッ  ―――――   バ  ゴ  オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ  オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ! !  ! ! ! !






ドルマゲドンXの一撃は想像を絶する程の大爆発を起こし、周囲をあっという間に焦土に変えた…。その中心にいた"少し前まで俺であったもの"は――――跡形も無く砕け散り、消えてしまったのだ……。

「あーあ…。…木っ端微塵になっちゃったぁ…♪…うふふっ♪…飼い主の元に行けて良かったねぇ…♪――――愚かな愚かな子猫ちゃん♪……あはぁっ…♪あはははははははははははははははははっ♪

―――――アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


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Last-modified: 2020-07-06 (月) 03:52:04 (83d)