石仏・歌碑(1)

歌碑

大君の 遠(とほ)の朝廷(みかど)と 任(ま)きたまふ
官(つかさ)のまにま み雪降る 越(こし)に下(くだ)り来(き)
あらたまの 年の五年(いつとせ) しきたへの
手枕(たまくら)まかず 紐解(ひもと)かず
丸寝(まるね)をすれば いぶせみと こころなぐさに
なでしこを やどに蒔(ま)き生(おほ)し 夏の野(の)の
さ百合(ゆり)引き植ゑて 咲く花を 出で見るごとに
なでいこが その花妻(はなづま)に さ百合花
ゆりも逢はむと 慰むる 心しなくは 天離(あまざか)る
鄙(ひな)に一日(ひとひ)も あるべくもあれや

四一一三 家持 (注:巻18-4113)


歌碑

作者越中国司
大伴家持
二十九才より五ヶ年
二千四年八月中旬建立
臼ヶ峰往来振興会
能越万葉会